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Porsche959 Racing

1969 Chevrolet Corvette C31969年式 シボレー コルベット C3

SOLD OUT UPDATE: SATURDAY,APRIL,9,2016 終了

車台番号:194379S734766

・人気のアイアンバンパーC3
・オリジナル350cuエンジン搭載
・貴重なブラック・ボディカラー

"アメリカンクラシックの定番"

当個体に採用された黒の外装色は1969年を最後に、ラインアップから姿を消してしまったものでした(1977年に再び復活)。フロントグリルが黒色で作られているのも69年式の特徴です。

当個体は近年、多額の費用をかけてレストレーションを受けています。

オリジナルの350cuエンジンが積まれていますが、エーデルブロック製4バレルキャブレーターへと換装されています。これまできちんと維持・整備されてきたため、一発で始動し、機関部の調子も大変良好です。マフラーは、周辺環境を考慮し、あえて低音量タイプへ換装済です。

ミッションはオートマチック。この年代のアメリカ車を楽しむ場合には、頻繁なシフトワークを駆使するよりも、V8エンジンの大らかなトルクに全てを任せて、変速のことなど忘れ、優雅にクルージングしていただくほうが、醍醐味をより味わって頂けることでしょう。
ETCも取り付け済み。

外装はガラスコーティング施工済みで漆黒のソリッドブラックが太陽光の下でより冴えわたっています。リアバンパーは再メッキ済みであるため、その輝きは現役時代のものと言っても良いでしょう。

抑揚あるセクシーな丸みを帯びたボディラインは、コークボトルとも喩えられるもので、ダイナミックで美しく、輝く前後アイアンバンパーがよく映えます。シュガースクープ(砂糖さじ)と呼ばれるリアデザインは初期型C2の特徴で、ミッドシップエンジンを採用したコンセプトカーのトンネルバック+垂直リアウィンドウスタイルを受け継いだものでした。

足元を引き締めるホイールカバーは現在もしっかりと輝いており、新品のホワイトレタータイヤ(BFグッドリッチ製)も当時の雰囲気を今によく伝えてくれるものです。

内装は清潔感にあふれており、割れなどは一切なく、メーターやスイッチを美しく飾るメッキパーツにも錆がありません。シフトノブの後方にはコルベットフラッグとともにプレートが備えられており、「300 horse power, 380 lbs.ft torque, 350 cubic inches, 10.25 : 1 comp ratio」、と、エンジン性能が誇らしげに記されています。

タコメーターとスピードメーターが並列されたドライバーズゾーンに加え、センターコンソールにも計器がバランスよく配置されています。スポーツカーを操ることの歓びを盛り上げてくれるコクピットと言えるでしょう。幅の広いブレーキペダルを採用するため、左足ブレーキを利用される方でも、無理のない姿勢で運転していただくことが可能です。

黒いインテリアとコントラストをなす深く赤いカーペットが、ファッショナブルな雰囲気を醸し出しており、並のアメリカンスポーツとは一線を画する色香を放っています。

バッテリーはシート後方に設けられた三分割のコンパートメント内に設置されており、キルスイッチも装備済み。

クラシックカー所有の決断には大変な勇気と心構えが必要なことは事実ですが、この個体のように仕上がったアメリカンクラシックであれば、敷居もかなり低いと思われます。そして、何よりも、ヨーロピアンクラシックにはない、アメリカの古き良き時代の雰囲気を存分に味わっていただけることもまた、当個体の魅力だと確信しております。

”C3型コルベットの歴史”

アメリカにとって1960年代とは、来たるべき時代に適応するべく新しい安心の形やシステムを見極めようとしていたのでしょう、混沌とした世の中にあって、能動的な変化を模索し続けていた激動の時代でもありました。

なかでもケネディ大統領政権下で宣言されたアポロ宇宙計画は、アメリカの科学産業技術の飛躍的な向上に貢献し、ケネディの数少ない功績のひとつとして評価されていますが、アメリカンスポーツカーの雄、コルベット・スティングレイもまた当時のアメリカの宇宙に対する情熱を感じさせる一つの工業製品であったと言えるでしょう。

C3型コルベットは、日系アメリカ人デザイナー、ラリー・シノダの手になるコンセプトカー、“マコ・シャーク”がスタイリングの源流となっており、1968年に発表されました。その名の通り、アオザメからデザインの着想を得ています。

先代となるC2型からシャーシを継承したため、サスペンションや四輪ディスクブレーキなどはキャリーオーバーとしましたが、ボディと内装は一新されています。

ボディタイプはクーペとコンバーチブルの二種類。クーペにはTトップと呼ばれる、脱着可能なルーフパネルが備えられており、取り外した後は座席後ろのスペースに収納可能となっていました。

また、フロントワイパーはフード下に格納されるようになっているという、先進的な機構も採用されています。

この年代のアメリカ車にとっては当たり前のことでしたが、モデルイヤーごとに細かく広範囲な改良を受けていました。

1969年にはスモールブロックエンジンの排気量が327(5.4L)から350cu(5.7L)へスープアップ。絶対性能の向上を計っています。同時に、Sting Rayであったサブネーム表記がStingrayとなりました。また、69年は、ビッグブロック427cu(7.0L)のL88エンジンを選択できた最後の年で、ZL1オプションを選べた唯一の年でもありました。ちなみに、ZL1オプション搭載のC3はわずかに3台(うち1台はレーシングカー)と言われています。

73年にまずフロントのアイアンバンパーがウレタン樹脂製に変更されると、74年には前後ともに5マイルバンパーへと換装されます。その結果、アイアンバンパー時代のC3型と同じモデルとは思えないほどに、モダンに様変わりしました。

77年は新しいデザインのコルベットフラッグが与えられ、78年にはシュガースクープタイプのリアゲートから大きなガラス窓を持つクーペスタイルへと変更。さらに80年の最終世代となると大きなフレアが前後フェンダーに与えられており、初期のアイアンバンパーモデルと比べれば、全く違うモデルと言っていいほどの変貌を遂げています。

79年、コルベット史上最大の売り上げを記録(一年間で53,807台)。81年には生産拠点がそれまでのセントルイスから、ケンタッキー州ボーリンググリーン工場へ移り、そこでは現在に至るまでアメリカンスポーツの魂というべきコルベットシリーズを生産しつづけています。

トランスミッションは1968年には5種類から選ぶことができたのですが、81年にはマニュアルトランスミッションの設定は消失し、オートマチックに一本化されることになります。
このことから、C3は後期になるにつれ、グランドツーリングの性格を強くしていったと言えるでしょう。

C3型は歴代コルベット史上最も生産期間が長く、1968年から1982年まで15年に渡って、54万2741台が生産されました。その期間における物価上昇のため、C3のベースモデルの価格は、当初から比べると最後は約4倍にまで上がっていたのでした。

1984年、C3の終了から間をおき、1963年以来真の意味で完全な新設計となってC4型が登場しました。その後、C5、C6と続き、2014年からは現行のC7型コルベットが生産されています。

“The history of the Chevrolet Corvette C3”
 
The Chevrolet Corvette C3 is the third generation Corvette that made its debut in 1968 and called the most aggressively-designed of all the Corvettes in history. It is also often nicknamed 'a coke bottle' for its glamorous design.
 
It was the first mass-produced automobile with a T-bar top and could be offered with five different power units, from a 5.0 liter small-block to a 7.4 liter big-block.
 
It instantly became exceptionally popular with its overflowing power from a large displacement V8 and dynamic styling before the Muskie Act in 1971 forced the C3 as well as other sports cars to accept a huge drop in its power output.
 
In 1978, it went through the biggest face-lift of its model span where a slanting rear window replaced an upright unit and a 5-mile bumper was newly added.
 
The production of the C3 was concluded in 1982 when it was replaced by the C4 and the C3 has been known as the longest-lived Corvette in history.